蓮子ー蓮の実
降圧、安神
蓮の実(蓮子)は 漢方薬として 降圧、安神効果があり、胃腸が弱い人や、不安のある人におすすめです。
蓮(はす)の花の見ごろは夏。開花時期は7月~9月で、早朝から午前中に花が開いて午後には閉じてしまい、咲いたら3~4日で散ってしまいます。蓮はほとんどの部位が漢方薬・食材として用いられます。今回は、薬膳で最も使われる蓮の実の部分についてお話しします。
蓮子は漢方や薬膳でよく使われる生薬で、胃腸を丈夫にしたり、心を穏やかにする働きがあります。 また おなかがゆるい、おりものが多い、尿が漏れやすいなどの時に使われます。 気持ちを落ち着けることから、安眠の目的で用いられています。
未熟なハスの実は柔らかく甘みがあるため、剥いて生のまま食べられます。熟すにつれて暗黒色の硬いハスの実となります。熟したハスの実は煮たり、炒めたりする他、天日干しをして乾燥させて食べられています。また、甘納豆や汁粉にしたり、中国や台湾ではつぶしたハスの実を餅にして、月餅や最中などのお菓子の材料に使用しています。ハスの実の芯の部分を集め、お茶にして飲まれる場合もあります。
ハスの実を入れたお粥は、造血作用や精力の強化などにとしても親しまれています。
漢方では、ハスの実が「連実(れんじつ)」と呼ばれ、滋養強壮や婦人病、下痢止めなどに効果があるといわれています。